「Two Rock Studio Signature」は、プロミュージシャンや音質にこだわるギタリストから高く評価されている高級アンプです。
念願の『Two Rock』アンプを購入し、私のアンプ探しの旅は終わった。(と思っています。)
John Mayer ラバーズなら必ず憧れる
『Two Rock』
「高すぎるから…」と言いつつも、実は気になっている方多いのではないでしょうか?
今回はお金持ちでもない私が、こんな高級アンプを買ってしまった事件を、
また、買ってみての経験やこのアンプの特徴をお伝えできたらと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
Two Rockとは
Two Rock(トゥー・ロック)は、1999年ににアメリカで設立された高級ギターアンプブランドです。プロからアマチュアまで幅広いギタリストに支持されており、特にジャズ、ブルース、ロックなどの音楽ジャンルで高い評価を得ています。
Two Rockの最大の特徴は、その「クリスタルクリーン」とも形容されるクリーントーンと、弾き手のニュアンスを忠実に反映するレスポンスの良さです。多くのギタリストが、微妙なダイナミクスやタッチの再現性の高さを評価しており、特にプロのステージやレコーディングにおいてその性能が発揮されるといわれています。
ブランドは設立当初から、カスタムメイドの手作業による製造にこだわっています。そのため、Two Rockのアンプは大量生産される製品とは一線を画し、各モデルが非常に高品質で個性豊かです。この独自性が、多くの著名なギタリストからの信頼を集めています。
ジョン・メイヤーやエリック・ジョンソンなど多くの著名ギタリストTwo Rockを使用しており、彼らがTwo Rockの名声をさらに高めています。特にジョン・メイヤーは、Two Rockのアンプを使った透明感あるクリーントーンで知られ、その影響でブランドの人気が急上昇しました。
現在、Two Rockはラインナップを幅広く展開しており、自宅での使用に適した小型アンプから、大規模なステージでも十分なパフォーマンスを発揮するプロ仕様のアンプまでを揃えています。その結果、初心者からプロフェッショナルまで、幅広い層に愛されています。
Two Rockを使用しているアーティスト
Two Rockはさまざまな著名アーティストが使用しています。
- John Mayer
- Eric Johnson
- Eric Gales
- Matt Schofield
- Joe Bonamassa
- David Ryan Harris
- Oz Noy
and more…
Two Rockの種類
Two-Rockの現在のラインナップ(2025年時点)は、プロ仕様のフラッグシップモデルから、自宅でも使いやすい小型アンプまで幅広く展開されています。それぞれのシリーズには独自のトーンキャラクターや特性があり、ギタリストのニーズに応えるよう設計されています。以下に主なラインナップと特徴をまとめます。
Two Rockモデル比較表
限りある情報の中でTwo Rockのモデルを比較してみました。
Classic Reverb Signature | Silver Sterling Signature | Bloomfield Drive | TS1 | Traditional Clean | Studio Signature | Burnside | Vintage Deluxe | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
出力 | 100W/50Wまたは40W/20W | 100W/50Wまたは150W/75W | 100W/50Wまたは40W/20W | 100W/50Wまたは50W/25W | 100W/50Wまたは40W/20W | 35W | 28W | 35Wまたは40W/20W |
チャンネル数 | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 |
EQ1&EQ2スイッチ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × | × | × |
Bright・Mid・Deepスイッチ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | Brightスイッチのみ | Brightスイッチのみ |
ゲイン・ストラクチャー・スイッチ | ○ | × | × | × | × | ○ | × | × |
コンボタイプ | × | × | ○ | ○ | ○ | ○ | コンボのみ | ○ |
特徴 | 最高峰のリバーブ | フラッグシップモデル | 歪み特化 | フレキシブルなFXループ | クリーン特化 | コンパクト×本格Two rockサウンド | Tweedクラシック×Two rockモダン | 60年代初期から中期の黄金サウンド |
価格 | 132万円(中古) | 88万 | 100万円以上 | 100万円以上 | 60万円〜80万円 | 82万円 | 55万円 | 100万円〜130万円 |
価格は執筆時点で国内のネット上に掲載されていた大体の価格です。モデルや状態によって大きく変わると思われます。
またStudio Signature以外は独自に調べた結果になります。詳細は公式サイト・各販売店にご確認ください。間違いあればご指摘ください。
Silver Sterling Signature
- Two-Rockのフラッグシップモデル
- 「クリスタルクリーン」なクリーントーンと、プレイヤーの表現力を引き出す圧倒的なレスポンス。
- 100Wモデル(50Wに切り替え可能)と、6550チューブ搭載150Wモデル(75Wに切り替え可能)の2種類を展開
Classic Reverb Signature
- Two-Rockアンプのこれまでの経験と技術を凝縮し、洗練された至極のチューブアンプ
- 「ゲイン・ストラクチャー・スイッチ」搭載
- EQ1/EQ2スイッチ、EQ Bypassスイッチを装備
- 原音を壊すこと無のない、深みと広がりのあるスプリング・リバーブを搭載
- 100Watt/50Wattの切り替え可能
Bloomfield Drive
- 「Bloomfield Drive」でしか味わえない、「歪」を追求した至高の一台
- クリーンとリードの両方に特化した2チャンネル
- EQ.1&EQ.2の切り替えが可能
- 100Watt/50Wattの切り替えが可能
TS1
- 2010年に登場した、Two-Rockの象徴的なアンプの一つ
- 独立したリードチャンネルとフレキシブルなFXループにより、柔軟なサウンドメイクが可能
- アンプのみでも十分なサステインを持つドライブが得られる
- 個々のレベルコントロール、パッシブ/アクティブの選択を行えるフレキシブルなFXループ
Studio Signature(筆者購入)
- シングルチャンネル35ワットアンプ
- 「ゲイン・ストラクチャー・スイッチ」搭載
- 小型なサイズ感ながらも本格的なTwo Rockの極上サウンド
Traditional Clean
- Two-Rockで常に高い人気を誇るクリーン・サウンド・アンプ
- イコライザーノブの上部にはBRIGHT, MID, DEEPスイッチを搭載
- HIGH/LOWスイッチで50Wのハーフパワー出力への切り替え可能
Burnside
- オーガニックなTweed期のサウンドを基にTwo-Rockのモダン要素を加えたモデル
- ヴィンテージTweedテイスト満載の感度抜群のフィーリング
- パイン材特有のオープンな箱鳴り
- FXループ搭載
Vintage Deluxe(最新モデル)
- オールチューブのアナログリバーブとバイアストレモロ回路を搭載
- 新機能のTextureスイッチで音のアタックやハーモニクスを切り替え可能
- Tone Stackセレクトスイッチで2種類のトーンスタックを使い分け可能
Two Rock Studio Signature購入の経緯
なぜプロギタリストでもない私がこんな高級アンプを購入したのか?
それは、とにかくTwo Rockが欲しかった‼︎からです(笑)
なぜそんなにTwo Rockが欲しかったかというと、John Mayerのトーンへの憧れしかありません。
Two Rockのアンプを使って最高の演奏をしているジョンメイヤーが最高にかっこいいんですね。
それを聴いて育ったので、僕の中の「いい音」はジョンメイヤーのトーンになってしまっているのです。
そしてジョンメイヤーのトーンを目指しているうちにアンプの重要性に気づきます。
最初はエフェクターから真似してみました。
TS10・KATANA Boost・Aqua Puss・・・
悪くはない。けどなんか違う。
そこで原因を探るうちにあることに気がつきます。
「最終的に音が出るのってアンプやん。」
「たくさんエフェクター繋いでもラインの最後はアンプやん。」
ペダルを揃えても結局アンプが伴っていなければ理想の音は出ない。
逆にペダルがなくても理想のアンプさえあればいい音は出せる。
これに気がついたことで私の常識的だった金銭感覚が狂い始めます。
その後スタジオで真空管アンプ弾いてそのパワーに圧倒されたことから、いい真空管アンプを探すことになりました。
これまでのアンプ遍歴
Marshall5000円くらいのミニアンプ→Roland Blues Cube Hot→YAMAHA THR10Ⅱ
なぜStudio Signatureを選んだのか?
自分が手の届くギリギリの範囲で理想に一番近くて実現可能だったのがこれ。
「私がTwo Rockの音を手に入れるにはこれしかない‼︎」という感じです。
またTwo Rockのラインナップの中で自宅に置けるのはこれしかなかった。
という側面もあります。
セパレートタイプを置くほど部屋に余裕はないし、そもそもそんなパワーがあるアンプは力を持て余してしまう。
Studio Signatureのコンボタイプのサイズ感がちょうよくて、部屋のスペースにしっかり収まってくれそう。
またコンパクトだけどゲインストラクチャースイッチが搭載されていたり、初めてTwo Rockサウンドを手にするには多機能でお手頃で(手頃ではない)ではないかと思いました。
購入を検討した際に他に迷ったモデルや選定基準
アンプの選定基準は、
『クリーントーンが気持ちいい真空管アンプ』
これだけでも結構絞られると思います。
さらに、ジョンメイヤーのアンプといえば、
「Dumble」「Two Rock」「PRS」。
ダンブルは幻のアンプなので選考外で、PRSは勝手にモダンすぎるような気がして候補に入っていませんでした。
あとはフェンダーの「Blues Junior」が身の丈にあった一番の対抗馬。
真空管アンプで綺麗なクリーントーンが出て価格は10万円くらい。(本当にお手頃)
Blues Juniorは選考基準を満たしているのですが、「Blues Junior」で片目をつぶるか VS「Two Rock」の憧れを買うか
これが最終的な戦いになりました。
結果「Two Rockへの憧れはTwo Rockを買わないとなくならない」と結論を出しStudio Signatureを購入することにしました。(あちゃ〜)
実際に購入した際のエピソード
理想の機材を買おうとする時の人間の狂い様はすごいです。
暇があれば検索して情報収集、金銭感覚も狂い、「絶対に買うぞ」という訳のわからない闘争心。
デジマート、ヤフオク、メルカリに張り付いてアンプを探しまくる生活。
そして運よく無事にStudio Signatureを購入することができました。
お金は飛んで行きました。
でもアンプの価値は変わらないのでお金は飛んで行ってないと思っています。(悪い癖ですね)
Two Rock Studio Signatureの特徴
Two Rock Studio Signatureは、洗練されたサウンドと使いやすさを追求したコンパクトなギターアンプ。このモデルは、Two Rockの革新性とクオリティを象徴しており、プロフェッショナルなミュージシャンやハイエンドなアンプを求めるギタリストに最適です。
出力 | 35W |
パワー管 | 6L6×2 |
コンボスピーカー | TR1265B |
サイズ | 幅 39.6cm x 高さ 49.5cm x 奥行き 26.6cm |
重量 | 19kg |
ゲインストラクチャースイッチ | ○ |
Bright・Mid・Deepスイッチ | ○ |
特徴と機能
小型で軽量な設計
Studio Signatureは、持ち運びやすさを重視した設計で、ツアーやスタジオレコーディングに最適です。小型ながらもパワフルなパフォーマンスを発揮します。
クリアで表現力豊かなクリーントーン
Two Rockならではの「クリスタルクリーン」と形容される透明感のあるサウンドは、ギタリストのニュアンスを忠実に再現します。特にクリーントーンでのダイナミクスやタッチ感は、他のアンプと一線を画します。
ゲインストラクチャースイッチ
Two Rockの代表モデル「Classic Reverb Signature」にしかなかった「ゲインストラクチャースイッチ」が搭載。
・トップポジション:伝統的なTwoRockサウンド
・ミドルポジション:3つのポジションの中で最もゲインが高い芳醇なサウンド
・ダウンポジション:ヴィンテージライクなブラックフェイスサウンド
このスイッチにより、アンプのサウンドを好みに応じて細かく調整でき、幅広いトーンを追求することができます。
こんなギタリストにおすすめ
- 軽量で携帯性に優れたアンプを求めているミュージシャン
- Two Rockからヴィンテージまで、幅広いサウンドを追求したい方
- Two Rockのプレミアムなサウンドクオリティを体験したい方
Two Rock Studio Signatureは、ギタリストが求める高音質なクリーントーン、携帯性、そして多機能性を兼ね備えたアンプです。特に、透明感のある音質とダイナミックなレスポンスを求めるプレイヤーに最適な選択肢となるでしょう。
Two Rock Studio Signatureを実際に使ってみて
私のアンプ探しの旅は終わった。
(と思っています。)
理想のアンプを手に入れて満足感に満ちたギターライフを送っています。
Two Rock Studio Signatureを実際に使ってみた使用感をレビューします。
とにかくやっぱりクリーントーン
艶のあるクリーントーン、
これずっと弾いてたくなります。
繋いでいるギターがPRS SilverSky
(どんだけJohn Mayer好きなんだよ)。
ということもあって、もう艶っ艶。
指の動きがダイレクトに反映されるような感覚、
自分のギター下手さをひしひしと感じます。
これをいつか使いこなせるようになりたいですね。
他のいろんなギターでも試してみたいですね。
ライブやレコーディングでも使える
小規模なライブやレコーディングなら間違いなく活躍できます。
最近自宅でマイクをたててレコーディングしてみましたが、めっちゃいい音で感動しました。
アンプだけだとTom mischの楽曲に出てくるようなクリーントーンが鳴ってる。
これからの宅録の妄想が膨らみました。
家だとボリュームは控えめに
私の住まいはマンションなのでアンプを爆音で鳴らすことはできません。
「なら真空管アンプなんて買うな」は重々承知なのですが、憧れには勝てませんでした。
ボリュームノブは大体9時の位置までで抑えるようにしています。12時以降も回したことありますが部屋がライブハウスになってしまうので控えています。
しっかりとTwo Rockの音を楽しめるし、早朝や夜20時以降は弾かないので苦情も来たことがありません。
そのうちスタジオに持って行って爆音で鳴らしたいと思います。
まだ全然開拓できてないほど幅がある
購入から2年。
まだまだ開拓が足りてない気がしています。
デフォルトのセッティングでも十分気持ちいい音なのに、「Bright・Mid・Deepスイッチ」さらに「ゲイン・ストラクチャー・スイッチ」まであるので全然探究が追いつきません。
計算してみると、
「Bright・Mid・Deepスイッチ」2×2×2
「ゲイン・ストラクチャー・スイッチ」×3
=24通りのセッティングか可能で、
つまみも合わせるとさらに細かい調整ができて幅広いトーンを扱うことができます。
どれも個性があって面白い。これを一つのアンプで体験させてもらえるなんて私にとっては至れり尽くせり、楽しすぎます。
Bright・Mid・Deepスイッチ
- Bright:ハリや煌めきが出て芯のあるリードトーンを作りたい時には重宝しそう。
- Mid :中音域が持ち上がってゲイン感が増す。アンプだけで歪み寄りにしたいときやリードトーンに歪みをちょい足ししたいときに使えるかも。
- Deep:これはなんて表現したらいいかわからないけど、音量が少し下がるんだけどその分深みが増す感じ。
ゲイン・ストラクチャー・スイッチ
正直まだトップのTwo Rockポジションしか探求できていません。
「Two Rock買ったんだからTwo Rockサウンドを勉強しないと」という謎の使命感。
トップポジションはTwo Rockクリーンを一番味わえて、他の二つに比べて一番ヘッドルームが広いと思います。
ミドルポジションはガラッと雰囲気が変わります。芳醇なゲイン感が気持ちいいポジションです。クリーントーンの探求が終わってないのでこちらのポジションにまだ移れてません。
ダウンポジションはトップよりヘッドルームが少し狭まりヴィンテージライクなクリーンが出ます。スティーヴィー・レイ・ヴォーンっぽく弾きたい気分のときはこちらを使います。
まとめ:あなたの理想の音がTwo Rockにはあるかも
いかがだったでしょうか?
Two Rock Studio Signatureの情報と購入した経験をまとめてみました。
Two Rock Studio Signatureはこんな人におすすめ!
- 軽量で携帯性に優れたアンプを求めているミュージシャン
- Two Rockからヴィンテージまで、幅広いサウンドを追求したい方
- Two Rockのプレミアムなサウンドクオリティを体験したい方
特に、透明感のある音質を家庭や小規模ライブで楽しみたい人にとっては最適なアンプといえます。
Two Rock Studio Signatureは、ギタリストのクリエイティビティを最大限に引き出すアンプとして、現在多くの支持を集めています。高品質で多機能なこのアンプをぜひ体験してみてください!
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